卵なしのお弁当づくりによせて

息子は卵アレルギー。卵を使わないお弁当を10年間作り続けました。過去弁当を紹介しながらツッコみます。

#497 チーズ&ツナの揚げ餃子弁当


  • チーズ&ツナの揚げ餃子
  • セロリ・人参・ウィンナーの中華炒め
  • インゲンの胡麻和え
  • イチゴ(やよいひめ)
  • ご飯(ゆかりふりかけ)

 こちらは息子弁当。

 揚げ餃子がなかなか入らないので「餃子を4個詰めてイチゴなしにするか、餃子3個でイチゴ詰めるか、どっちがいい?」と聞いたら息子は後者を選択。よってイチゴをドーンとひとつ詰めました。この時期のイチゴは美味しいですからね、なんだか納得。

 ....実は、先日嬉しいことがありました。

 息子たちの学年は先日都内校外学習へ出掛けました。グループごとに分かれて都内の博物館などを巡るというものですが、昼食もなんと各グループごとに食べる場所を決め、各々お店に電話をし予約するというもの。これも自分たちで行うとか。

 息子たちのグループは昼ご飯にお好み焼き屋さんを予約したそうです。息子は「お好み焼きって卵入っているよね....」と、少し心配していましたが、実は1年ぐらい前からドーナツやたこ焼き4個程度ならば食べることができるようになっていました。

 「お好み焼き1枚に1個卵が入っているから1/4ずつゆっくり食べて、無理そうならお友達にあげなさい」とアドバイスし、万が一を考え、卵を食べた直後に飲むとアレルギー症状を抑えることができるシロップタイプの薬を持たせました。

 その後どうしたか気にはなっていましたが、帰宅後息子に話を聞けば、なんとお好み焼き1枚食べることができたそうです。

 食べた直後喉が少しだけイガイガしたそうですが、咳も出ずお腹も痛くならなかったとのこと(薬も飲まずに済んだそうです)。息子はこのことがとても嬉しかったようで、学校の家庭科の調理実習のハンバーグも少しなら食べることができる....などと、卵が入っている食べ物に対して興味津々のようです。また、今回のことが息子の自信につながったような気がします。

 たいぶ前、息子の主治医の先生に「どういうタイミングで卵を食べさせたらいいのか」と、聞いたことがあります。

 とても気さくで、物事はっきり仰ってくれる先生です。「無理して食べさせることはないよ。食べたら何かなると本人が思っているうちは、たぶんまだいろいろ反応が出てくるだろうから。気がつかないうちに食べたのに何も出てない....なんていう時期がいずれくるから、焦ることはない」と仰って下さいましたが、いまになってその言葉の意味が分かったような気がします。

 とはいえ、アレルギーがあるのは事実。許容量を超えたらやはり良くないでしょうし、食べ過ぎもよくないですね。体調にも左右されるかもしれません。アレルギーであることを気にしつつも、少しずつ前に進んでいけたらと思います。

 そんな息子も先日14歳になりました。卵アレルギー対策で頭がいっぱいだった日々がついこの間のように思い出せますが、気がつくとあっという間の14年でした。